05:新アグロフォレストリーのための森林・有用植物資源の賦存量の評価・予測モデルの構築

平成26-28年度 文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(B)

 

科研費(B)による研究開発の概要

lupines4_gaiyou

 

LUPINES開発メンバーである高木方隆教授、渡邊高志教授、菊池豊教授を中心とする共同体制により、新アグロフォレストリーという新分野の開拓に向けて、LUPINESの応用研究を一歩進めることにしました。
本研究が目指す、新アグロフォレストリーとは、森林の高度活用により新たな地域産業の基盤を構築しようというものです。第一に、間伐材や林地残材をフル活用した木質バイオマス火力発電ならびに燃料ペレットの生産により、従来の用材生産とも両立できる森林資源の有効活用を図ります。この試みは地域連携機構のグリーンエネルギープロジェクトにより既に進められています。第二に、その際に生じる伐採後の林床に付加価値の高い有用植物を計画的に栽培することで、土地の価値生産性を倍加させる方策を講じようというものです。
このふたつの方策を組み合わせて事業としての具体化を図るためには、森林資源の賦存量の精確な把握と、有用植物の栽培適地評価が不可欠となります。
これを実現するのが、今回のプロジェクトで導入を図る、無人機による低高度立体画像空撮という手法です。従来、衛星画像による空撮データはマクロすぎて予想の域を超えられず、局所的な地上調査データはミクロすぎて広い範囲を予測する経営判断には使えないという問題がありましたが、低高度空撮はこのマクロとミクロの中間領域を埋める実証的な手法として大いに期待されるものです。

* LUPINES=Local Useful Plants with Intelligent Networks of Exploring Surface

コメントを残す