02:「救荒植物(災害時食糧備蓄となる植物)」栽培適地評価システムと森林資源をリアルタイムに公開する地域基盤情 報システムの研究開発

平成24年度 総務省 戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)
研究開発課題提案 地域ICT振興型研究開発

成果報告書PDF(2.0MB)

 

SCOPEによる研究開発の概要

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平成22、23年度のSCOPEの成果である植物資源データベースを活用し、平成24年度は引き続きSCOPEの採択を得て、あらたな応用研究開発に取り組みました。
今回のプロジェクトでは、これまでに調査してきた植物の中でも、とくに災害時食糧備蓄として意味を持つ「救荒植物」といわれる数種に着目し、その栽培に向けた適地性の評価を行います。これらの植物は平時には新規の日用食材としての市場性も秘めています。
具体的には、香美市、高知市土佐山 などの中山間部に調査対象フィールドを設定し、食用カンナ、イタドリ、ウバユリなどの栽培/自生種の数種を対象に、地形、地質や日照、温度、湿度等の微気象条件と、それらの植物の生育や活性成分の蓄積状態などとを重ね合わせて評価しようというものです。
代表の高木方隆教授(社会システム工学群)はGIS(地理情報システム)上での情報の統合を行い、渡邊高志教授(地域連携機構・補完薬用資源学研究室)は植物学の面から、菊池豊教授(同機構・地域情報化サイクル研究室)は情報基盤技術の面から、それぞれの得意の能力を掛け合わせた共同研究を行いました。
このプロジェクトは、地域連携機構が推進する高知県植物資源戦略の一環として、これまで十分とは言えなかった高知県の自然環境と 植物資源のポテンシャルの把握に、確実な進歩をもたらすものと期待されます。

* Lupines=Local Useful Plants with Intelligent Networks of Exploring Surface

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