01:地域植物資源コンテンツの拡充と利活用を促進する地域フィールド活動支援プラットフォームの研究開発

平成22、23年度 総務省 戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)
研究開発課題提案 地域ICT振興型研究開発

成果報告書PDF (2.4MB)
 

SCOPEによる研究開発の概要

lupines_kaihatsuzu

平成22、23年度の2カ年にわたり、総務省SCOPEの資金により、植物資源データベースの開発に取り組みました。
地域連携機構の渡邊高志教授が長年蓄積してきた植物資源データと、本学システム工学群の高木方隆教授の地理情報システム(GIS)データとを組み合わせ、 さらに地域連携機構の竹田史章教授の知的認識技術に基づく画像検索系を取り入れて、これまでにないシステムを構築しました。全体設計は地域連携機構の菊池 豊教授が担当し、岡村健志助教がコーディネートにあたったという、地域連携機構ならではのチームプレーによるプロジェクトです。
高知県は豊富な植物相や自然環境に恵まれているにもかかわらず、これまでそれを資源として活かす試みは十分とはいえませんでした。このプロジェクトでは、 まず植物資源に関する情報をユビキタスコンテンツとして資源化することで、様々な活用の局面を切り拓くことを目指しました。たとえば、携帯端末で撮影した 花の写真を送るとデータベースがその植物に関する情報を提供するという仕組みは、これからの観光インフラとしての可能性を秘めています。
より直接的な活用法としては、このデータベースを元に、県内の有用資源植物を同定し、生理活性などの分析データを一元的に集約し、さらに分布地域をマッピ ングして植生の保護・育成を図るなどの戦略立案のツールとすることが考えられます。平成23年11月には、高知県の産学官連携産業創出研究推進事業に採択 され、実際にそのような新たな研究開発もスタートしました。

* Lupines=Local Useful Plants with Intelligent Networks of Exploring Surface