イブニングセミナー 赤塚先生による「気象と健康」を開催しました

11月20日、本学の地域・文化交流施設”Cross Square”で、地域連携機構が今年4回目となるイブニングセミナーを開催し、地域の方々が参加しました。

今回は、システム工学群の赤塚 慎准教授が「気象と健康」をテーマに講演し、熱中症に関する話題をきっかけに湿度や大気中の水蒸気の重要性について紹介しました。

熱中症予防情報として使用されている暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとりに着目した指標で、気温・湿度・輻射熱の影響が組み込まれています。 赤塚准教授は、香美市の市街地と里山において計測している気象観測のデータをもとに、里山の日最高気温は市街地よりも低い傾向にありますが、日最低相対湿度は市街地よりも10%程度高くなる傾向にあるため、WBGTの日最高値は市街地と里山で大きな違いは見られず、里山においても熱中症に注意する必要があることを紹介しました。このことから、熱中症の予防には気温だけでなく湿度も重要な情報であることが示されました。

また、湿度は大気中に存在する水蒸気量に関する指標であり、大気中の水蒸気は地球全体の熱輸送や温室効果の役割を担っていることが紹介されました。特に、水蒸気は最大の温室効果を持つ気体であり、地球温暖化にも大きな影響を与えることから、大気中の水蒸気量を継続的かつ空間的に詳細に観測することが重要でるため、空間情報技術を活用した大気中の水蒸気量の観測方法についても紹介しました。

参加した香美市在住の方からは「今日は気象と健康というテーマに魅かれて参加しました。熱中症の原因や温暖化が進む背景を学ぶことができ勉強になりました。気象は私たちの暮らしに密接していることなので、健康問題への対応を考えるよい機会となりました。高知工科大学でどんな研究が行われているのか興味がありますので、また参加したいです」と感想をいただきました。

次回のイブニングセミナーは、1月15日(水)、「海外現地調査からみた環境問題」をテーマにシステム工学群 高木 方隆教授が登壇します。