イブニングセミナー 堀澤先生による「キノコと土壌細菌」を開催しました

9月25日、本学の地域・文化交流施設”Cross Square”で、地域連携機構が今年3回目となるイブニングセミナーを開催し、地域の方など約20名が参加しました。 今回は、環境理工学群の堀澤 栄教授が「キノコと土壌細菌」をテーマに講演し、微生物(酵母、カビ、キノコなど)の分類や増殖方法などの基本的な知識から、微生物の能力を用いた資源変換技術・絶滅危惧種特定など最先端の研究について紹介しました。

微生物には動植物の死骸や排出物を分解・還元することで生態系を循環させる働きがあります。堀澤教授は微生物の中でも木材腐朽菌(キノコ)集団に着目した研究を行っており、その分解能力を分析することで木材をバイオエタノールに変換する工程の効率化が図れることを紹介しました。 また、木材腐朽菌集団の種類が異なると共生する木材・分解能力も違ってくると述べ、この違いを研究することが防腐技術の発展につながると紹介しました。

さらに、動植物の死骸や排出物が微生物によって分解されてできた土壌などからDNAを採取し(環境DNA)、存在している生物を特定したり、環境DNAの分布を地理情報システムに反映させることで、絶滅危惧種の生息範囲の発見にもつながるという最先端研究についても紹介しました。

微生物の能力を活用してできることの多様さに参加者は感心した様子で、講演後も活発な質疑応答が交わされました。 参加した農業従事者の方からは「微生物の能力について詳しく知ることができ勉強になりました。現在の農業は自然の流れと離れ人工的になっているとのお話がありましたが、自然豊かな高知だからできる、微生物と上手く共生した自然農法の可能性について考えてみたくなりました」と感想をいただきました。

次回のイブニングセミナーは、11月20日(水)、「気象と健康」をテーマにシステム工学群 赤塚 慎准教授が登壇します。 お仕事帰りなどに是非お越しください。