イブニングセミナー「学生による里山プロジェクト成果報告会」を開催しました

5月22日、本学の地域・文化交流施設”Cross Square”で、今年度第1回目の「イブニングセミナー」を開催しました。

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今回は「学生による里山プロジェクト成果報告会」をテーマに開催し、里山の再生について工学的知見から研究を進める5つの学生グループから各代表者が登壇しました。

5つの学生グループは、本学香美キャンパスから車と徒歩で20分程の里山にある佐岡地区をフィールドとして、『歴史環境の把握』、『道路ネットワークの歴史的変遷の把握』、『金峯神社の社地整備』、『地温探査による地下水脈の把握』、『林地内外における微気象観測』という異なるアプローチでそれぞれ研究を進めており、報告会ではこれまでの活動成果や今後の課題について発表しました。

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『歴史環境の把握』グループは、文献を調べたり、地元でのヒアリングなどの現地調査を実施し、地域属性を住宅地図上に反映させた地域資源地図をまとめている活動を報告しました。今後は、GIS(地理情報システム)上に様々なデータを反映させて、様々な要因との比較ができるようにしたいと発表しました。

『道路ネットワークの歴史的変遷の把握』グループは、GPSを持って里道を歩きながら、歩いた経路や里道の現状を調査して情報を整理したことを報告しました。今後も調査を継続して里道を把握することで、災害時の避難経路把握などに役立つデータにしたいと語りました。

『金峯神社の社地整備』グループは、建て替えた金峯神社社殿を移設するため、地盤強度や地面の傾きを測定し、三次元の点群データに反映させて移設場所を検討したことを発表し、今後は重量のある社殿をどのように移設するのかを新たな課題としたいと発表しました。

『地温探査による地下水脈の把握』グループは、地温計測やボーリング調査から地下水地点や水位を計測したことを発表し、今後は地下水脈マップの作成を進め、農業用水利活用や災害リスクの検討につなげたいと発表しました。

『林地内外における微気象観測』グループは、長期多点同時気象観測システムの構築や、得られたデータから林地内部の気象に影響を与える要因の考察をしたことを発表し、今後は林地内部の環境(植生や土壌、水源)と気候の関係の調査を進めたいと語りました。

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学生の発表を聞いた土佐山田町在住の方は、「お話に出てきた地域は、昔、水汲みに行ったり、遊びに行ったりしたことがあり興味深かったです。このように、学生たちが研究テーマを決め、科学的データを取り、それをもとに考察して、地域の防災や振興に結び付けようとしている取り組みは素晴らしいと思います」との感想がありました。

また、山田高校 自然科学部の1年生は、「『地温探査による地下水脈の把握』グループの、湧水地点の確認の仕方で、塩水を流すという斬新な発想が面白かったです。大学生は、課題解決に向けて自分達で判断する活動が多いのだなと感じました」との感想がありました。

次回のイブニングセミナーは、7月24日(水)、「小水力発電」をテーマに菊池 豊 特任教授が登壇します。
是非お越しください。
イブニングセミナーの今後のスケジュール