9月7日(月)、本年度第2回目の食のキャラバンを高知県内でも指折りの観光スポット牧野植物園にて開催しました。
第1部
第1部の講演では、牧野植物園の水上 元 園長から、園内の薬用植物区を散策しながら、血液の巡りをよくする作用のある「トウキ」や、のどの痛みを和らげる「キキョウ」など様々な薬用植物の効果についてお話し頂きました。また、腹痛、食欲不振に用いられる「ヒキオコシ(別名:延命草)」は、その場で食べることを勧められ、口にした方は口々に「にがい」と話していました。
第2部
第2部の料理講習では、草やの和田典也店主から、スベリヒユの和え物や、ハマカンゾウの酢物、など救荒植物をつかった調理実習を行いました。
そのまま食べるととても苦いヤナギタデは、生の葉を細かく刻んですりこぎでつぶして大根おろしと和え、ハンバーグのつけあわせにしました。
身近に自生する野草も、調理の仕方ひとつで美味しく味わえることに驚きの声があがっていました。
第3部
第3部の講演では、本学 地域連携機構 補完薬用資源学研究室の渡邊 高志 室長より、牧野ゆかりの植物や、料理講習で使用した救荒植物についてお話頂きました。
第4部
第4部では、本学 地域連携機構 補完薬用資源学研究室 稲垣典年客員研究員および渡邊室長のガイドにより、料理講習で食した救荒植物を探しに園内を散策し、ヨメナとノコンギクの見分け方や、キハギ、ハマボウフウなど、様々な植物について学びました。
今回は、日頃、飲食業や農業、地域の自主防災組織や観光ガイドなどに携われている32名の方々にご参加頂き、身近に自生する救荒植物・有用植物について知識を深めるとともに、食文化観光への可能性について議論して頂く場となりました。
ご参加頂いた皆さま、ご協力頂いた牧野植物園、草やの皆さま、ありがとうございました。