地域連携機構 活動総括連続セミナー(第10回)を開催しました

地域連携機構では、公立大学法人第一期中期計画の最終年度をむかえるにあたり、設立からこれまでの活動を総括するため、地域連携機構各研究室の研究・実績の成果や課題をめぐる連続セミナーを開催しております。

10回目となる今回は、下記の内容でご講演頂きました。

日時:2014年11月21日(金)13:10~14:40
場所:高知工科大学 K棟3階K-HALL
講演内容:
村瀬 儀祐 財務会計研究室 室長/教授
「会計と地域連携」

講演では、本来、地域連携研究とは、理論的アプローチと現実的アプローチとの双方のバランスの上に成り立つものであり、理論的合理性にもとづき構想されたシステムを、現実社会に適用してその生態的合理性を検証し、さらに理論枠組みにフィードバックさせ、理論研究と現況研究の両面から、「地域における価値を創造」することが重要であることが冒頭に述べられました。

次に、理論的合理性と生態的合理性の接合の事例として、自らが生協理事長として関与した高知工科大学の生協食堂設立からの経営過程について紹介がありました。

経営戦略のポイントを「リピーターの獲得と増加」におき、そのために食育のメッセージを発信しバランスの良い食事を提案すると共に、北海道フェァや九州フェアなど飽きることのない2ヶ月ごとのメニュー編成を心がけるなどの営業努力により顧客を確保しました。また、食堂経営で発生する、過剰在庫による品質劣化や廃棄ロスと、過小在庫で品切れとなり機会ロスや客離れリスクを防ぐため、仕入れは最小ロットで行い、半加工で仕込みを止め、客筋を見てから最終仕込みに回すようにし、ロスを防ぐ工夫を行いました。

食堂マネジメントには学生委員会も参画し、待ち時間短縮のための調査を行い、給湯器の追加、レジ台数の追加、箸・スプーン置き場の移動など、具体的な対策も講じられてきました。こうした建設的提案と現場検証とがマッチし、2014年11月現在で、平日平均客数1,432人に達し、平米当たり利用率としては日本一、3カ年で回収予定の初期投資も1年目で回収するなどの成功をおさめています。

「地域における価値の創造」とは何か、考えさせられる講演となりました。

次回は下記の内容で開催する予定です。
日時:2014年12月16日(火)13:10~14:40
場所:高知工科大学 K棟3階K-HALL
講演内容:
朴 啓彰 地域交通医学研究室室長/客員教授
「脳ドックから創出される医工連携研究-高齢化社会のモビリティマネジメントと健脳ドリンク開発」

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