ナノバイオ Expo 2011に榎本教授が出展 「抗がん性色素ヴィオラセインの新規生産技術」

2011年2月16日(水)から18日(金)まで、東京ビッグサイトにおいて開催されたナノバイオExpo 2011に環境理工学群(地域連携機構連携企画研究室兼任)の榎本惠一教授が、最新成果を出展しました。
ヴィオラセインは土壌、水及び海水から分離される数種の細菌が産生する抗がん性色素で、腫瘍細胞にアポトーシス(細胞の自殺死)を引き起こしますが、正常細胞に対する細胞毒性はほとんど見られないと報告されています。がん治療用の医薬や研究用試薬として有用ですが、細菌によるヴィオラセインの産生には、細菌自身が分泌する誘導因子が必須であることがこの色素の工業的生産を妨げてきました。
この問題を解決するため、誘導因子なしでヴィオラセインを産生する組換え大腸菌を構築し、振とう培養下で多量のヴィオラセインを産生する変異細菌株を用いるという技術を開発しました。これらの技術は十分な量のヴィオラセインを容易にかつ迅速に生産することを可能とし、この色素の広範な応用へとつながるものと考えられます。

ブースで説明を行う榎本教授(左)

ブースで説明を行う榎本教授(左)