木灰コンクリートを用いた斜面保護ブロックの設計、 作成と施工

高知工科大学紀要 第15巻1号 2018.7.31 より

鈴木麻由, 谷野正和, 藤原 匠, 竹内悠一郎, 大内雅博

要約 高知工科大学による里山基盤科学技術の社会実装モデルプロジェクト(通称:佐岡プロジェ
クト)の一環として、高知県香美市佐岡地区の斜面中の金嶺神社社地の安定化に取り組んでいる。
同社地の山側崖上に生育している御神木の倒壊防止のため樹勢回復のための選定作業を行い、その
数量を SfM により効率的に測定した。SfM による測量結果を用いたボクセルモデルから斜面の断面
図を作成し、木灰を用いた斜面保護ブロックの寸法を安定計算により決定した。ブロックの施工に
際しては同配合の木灰コンクリートを裏込め材とした。ブロック本体、および斜面との間の裏込め
材の現場製造のための材料の運搬に際しては安全かつ効率に課題があることが分かった。

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