地球観測衛星GCOM-C1を用いた新緑・紅葉経過マップの作成

高知工科大学紀要 第18巻1号 2021.12.28 より

高木方隆, 高見海都, 村井亮介

要約 現在、日本の各地で温暖化に伴う異常気象や生態系の変化が起きており、気候変動の様子や植生変化を捉えることは重要である。JAXA が2017 年に運用を開始したGCOM-C1 は、宇宙から地球の環境変動を長期にわたってグローバルに観測することを目的とした人工衛星である。地球表面の様々な物理量を全球で継続的に観測している。本研究は、GCOM-C1 から得られる陸域反射率のデータを用いて、週ごとに変化する植生の状態から、四国における新緑・紅葉時期の経過マップを作成することを目的とした。正規化植生指標(NDVI)の1 年間の周期的な変化と教師データを使って、落葉エリアの抽出を行った。NDVI = 0.75 を閾値として新緑、落葉の判定を行い、新緑・紅葉マップを作成した。2018、2019 年の高知県香美市のべふ峡周辺の紅葉状況の写真を用いて精度検証を行ったところ、週単位での落葉時期の精度が確認できた。

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