地域交流を目指した古民家の改修計画

高知工科大学紀要 第14巻1号 2017.8.31 より

上田悠貴, 中川克也, 西本真奈花, 松林幸佑, 吉田 晋

要約 本稿は高知工科大学のプロジェクトである「里山基盤科学技術の社会実装モデルプロジェクト(通称:佐岡プロジェクト)」における活動拠点および地域交流の場として、対象地区に現存する古民家の劣化状況の調査結果および改修計画案を報告することを目的としている。古民家における劣化状況の調査では前年度行うことできなかった床下と屋根裏を調査し、さらに平面図の修正のための実測調査を行った。改修計画にでは、古民家に以前住まわれていた方々へのインタビューや佐岡プロジェクト参加者との活動拠点および地域交流の場に必要となる機能についての議論を行い、それらの結果から改修計画を提案した。また、経年劣化により腐食が激しく現在の古民家の形を維持することは困難であると判断したため、現在の貴重な姿を後世に残すべく、1/50 スケールの模型を作成した。

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