中山間地域の持続可能性評価-地理的要因による地域差の比較と考察-

高知工科大学紀要 第12 巻1号 2015.7.31 より

村井亮介, 正岡水月, 高木方隆

要約 本研究は、既に現存する地域コミュニティのうち、人口減少地域を対象としており、どのような仕組みを作れば、成熟した心豊かなコミュニティに移行できるか検討するものである。住民が心身ともに健康で、思いやり・教養・技術をもって、安全・安心なコミュニティを形成していくことを理想とし、最終的には、自然・施設・住民それぞれが調和のとれた美しい未来社会の実現を目標としている。具体的な取組みは、地域の現状把握から始まり、社会基盤施設の維持管理、教育、そして自然を生かした地域マネジメント等のサブプロジェクトを設け、地域資源を活用した心豊かなコミュニティ構築に向けて、問題点を抽出し、それらを解決していくためのプロセスを見出して行くものである。今回の研究では住民の暮らしと地域との関連性を住民から直接聞き取り分析している。また、分析結果から当時の土地利用と現状の比較を行なった。

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